木製は腐りませんか
木造の法隆寺は1000年持っていることは有名な話ですが屋外ではそんなに持ちしません。木は湿気からやがて腐りますが、デッキワールドで使用するウェスタンレッドシダーは屋外(湿気と日射)に比較的強い木です。更に撥水性オイルステインで保護し、適度なメンテナンスをしていただければ、10年くらいは持ちます。更に悪くなった部分を交換などの補修をして適切な手切れをすれば、風格を醸し出しながら、さらに寿命を延ばします。
昔、日本が戦争に敗れてほとんどの資材が不足し、身近にあった材木がほとんど全ての建築用途に使用されました。屋外でも板塀、板壁、柵、全て木か竹でした。やがて板塀も柵も腐り、木は腐る、木は安物との観念が定着し、新しく市場に出てきたアルミニウム、プラスチックやコンクリートがほとんどの屋外構造物に定着してしまいました。結果は味気なく暖かみのない街並になってしまいました。
これは用途と樹種の組み合わせの間違いでした(当時はやむを得なかったとは思いますが)。屋外に使うためには、屋外環境に強い樹種を選び、ふさわしい塗装をし、屋外用の構造としておく必要があります。そうすれば木はそれほど簡単には腐りません。
手近な木材を直接地面に埋めて柵にすると、1年くらいで地面と接している部分が腐ってきますが、この例とウッドデッキは根本的に違います。豊かな木の国だった日本で木材回帰の兆しが見えてきたのは喜ばしいことです。
なお、デッキワールドで使用するもう一つの樹種「ウリン」は水に沈む場合もあるほど緻密な組織で水の浸透が少なく、非常に腐りにくい木材です。またポリフェノールを豊富に含むため虫害にも強く、半永久的に(数十年以上)持ちます。塗装も不要です。
木は腐る?のページも御参照下さい。
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ウェスタンレッドシダー製ウッドデッキの寿命は何年くらいですか
10年と言わず、擦り減るまで20年でも御愛用頂きたい気持ちで、デッキワールドでは高耐久のウェスタンレッドシダー製ウッドデッキを丁寧、頑丈に製作、施工致します。
しかし、木材にとって過酷な屋外での使用ですので、平均的には10年は持つウェスタンレッドシダーでも部分的には10年より早く腐朽してくる可能性があります。(平均的なサイズのデッキで約50本の木材を使用します。木材も一本一本で寿命が異なりますので、中には平均以下のものも出てくるはずです)。設置環境やお手入れ頻度などによっても大きく寿命が変わります。
部分的な腐朽でせっかく風格も出てきたデッキを取り壊すのは環境保護に逆行します。デッキワールドのウッドデッキ構造はすべてのの部材をビス止めしていますので、床板の取り替えなどはDIYで可能です。(材料は大手ホームセンターでも買えます。ウェスタンレッドシダーの床板1.8mもの(2x4材)一本1000円くらいで販売しています。)
床下や柱部分は多少厄介ですが、車のジャッキなどで重量を支え、悪くなった部分を切り取り、新しい材料で添え木するなどして補修出来ます。困難な場合はデッキワールドへご連絡下さい。補修も大切な仕事ですので丁寧に作業いたします。
お手入れ(年に一度くらいの再塗装や悪くなった部分の補修)をしながら使っていただければ10年+α(5〜10年)=15〜20年はお使い頂けます。
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木製は弱くないですか
厚い木は頑丈です。同じ重量であれば、鉄やコンクリートよりも強度があることは、木造住宅のパンフレットにも書いてあるとおりです。
同じ重量というのは詭弁かも知れませんが、ウェスタンレッドシダー製の場合、9cm角の柱を、4cm厚の床板を使用して、見えない床下も根太を密に入れ、さらに大引きを使って3層構造で製作します。市販のアルミ製、プラスチック製、既製パネル品よりははるかに頑丈です。
硬いウリン製の場合、ウェスタンレッドシダーより強度がずっと高いので床板は2cm厚板です。構造などはウェスタンレッドシダーと同じです。
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木を使うのは地球環境の破壊になりませんか
木は光合成により大気中の二酸化酸素を取り込み、繊維組織に変えて二酸化炭素を封じ込めています。このような森林の活動を促進することが地球温暖化を防ぐ唯一の方法です。
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デッキの下の雑草はどうやって抜きますか
ウッドデッキの下には草は生えません。床板の隙間は3mmありますので、床下は真っ暗ではありませんが、草が育つためには光が少なすぎるようです。芝生の上に作った場合は芝が枯れてしまいます。
ただし、周辺部の手の届く範囲は日光が斜めに入りますので、多少の草は生えます。
ウッドデッキ施工1年後の床下写真はこちら
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変形敷地でもデッキは作れますか
作れます。デッキワールドのウッドデッキは現場あわせで、材木をを現場でカットしながら組立てます。キット品ではありませんので、どのような敷地でもデザインでも可能です。
現場合せ製作は自由設計、頑丈な構造が長所ですが、工期がかかることが欠点です。平均的に3名x2〜3日くらいが必要です。
[斜め変形ウッドデッキの例]
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水道メーターや浄化槽の上でもウッドデッキは作れますか
作れます。メンテナンスのため、切り欠きなどで障害物(水道メーターなど)を避けます。デッキ予定場所の中央部などで切り欠きができない場合、点検口を設けます。上げ蓋にしますが、点検の頻度や種類に応じてご検討下さい。浄化槽の上に作った例は敷地の有効利用のページをご参照下さい。
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毒性のある防腐剤などの薬品は使っていませんか
使っていません。全ての材料はウェスタンレッドシダー、またはウリンいう木材を使用します。
ウェスタンレッドシダーはその樹液が天然の防腐防虫成分を含む為、薬品を使わなくても耐久性を持ちます。腐朽もシロアリなどの虫害も常時湿った木材に発生するので、天然植物油の亜麻仁油をベースにした撥水性の高いデッキ専用ステインを塗布して、更に腐朽、虫害に対応しています。井戸のある庭や、赤ちゃん、愛犬のいる御家庭でもご安心して設置できます。
ウリンは緻密な繊維構造により、塗装なしでも水分の浸透が少なく、また樹液に防虫成分を含み、非常に長持ちします。そのため、無塗装が標準ですので、一切の化学製品を使用していません。
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価格表どおりの予算でウッドデッキが作れますか
ウッドデッキ単体の場合、サイズどおりであれば価格表どおりで、運賃、消耗品代、作業費など一切追加はありません。
ただし、階段などのオプションが入っていません。現実にはほとんどのお客様が階段を1〜2個所つけられますし、設置予定場所の測定誤差などで実測が多少大きくなるケースもあります。また、敷地状況や形状(変形や傾斜地、床高さが60cm以上など)によっても多少高くなる場合もあります。
念のため、価格表プラス数万円のご予算をお考えください。
また、パーゴラをお付けになる例も多く、その場合はパーゴラのページの価格をご参考にご予算を追加お願いいたします。
なお、消費税は別途加算させていただきます。
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塗り替えはどのくらいの頻度でしなければなりませんか
できれば毎年、少なくとも2年毎にお願いします。使用状況にもよりますが、通常のご家庭では年一度くらいが妥当と考えます。完成直後はオイルステインが完全に水をはじきます。水をはじく効果は数ヶ月で落ちてきますが、オイルステインの基剤であるリンシードオイルが木の内部に浸透して中から木を守りますので、その後も保護効果は一定期間持続しています。
オイルステインは塗膜を作らないため、着色の顔料が歩行などの摩耗で落ち易いという弱点があります。歩行頻度の高い部分がまずはげて、木の地が出てきます。これが目立つようになったら再塗装をお考え下さい。なお、オイルステインは元の塗装をはがさず重ね塗りが可能です。床板部分だけであれば表面の水洗いも含めて2〜3時間くらいの作業で可能です。寒い時期は乾きが悪いので(真冬の曇り日ですと数日かかる場合もあります)、暖かい季節の作業をお奨めします。
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なぜ他より安いのですか
デッキワールドは無店舗、販売店などを通さない施工元直販、ホームページ以外は無宣伝、標準2x4材の使用など、あらゆる方法で経費を節減しています。また、ウッドデッキ専業のため材料のまとめ買いで、仕入れコストなども削減しています。このため、良質の材料(ウェスタンレッドシダー)を使用してもホームセンターなどの安い防腐処理材製よりさらに安くできました。
また、ウッドデッキの品質基準を「頑丈で耐久性がある」に絞り、余分な飾りや過剰な表面仕上げ(柱の上に木球や溝をつけるなど)は施さず、素朴なウッドデッキに仕上げます。これもコストダウンの要因です。素朴とは言え、良質の材料を使用して丁寧に現場合せで製作しますので、ホームセンターなどの展示品よりはずっと上品な仕上がりになります。
弱点は展示品が無いのでご注文前に仕上りが確認できないことです。ホームページで出来るだけ詳しくご説明し、お見積時に小さな組み立て品をお持ちして写真ではわからない感触などの補足説明を致します。説明不足や疑問点などがあれば改善していきますのでご指摘をお待ち致します。
ウッドデッキはブームとはいえまだ歴史も浅く、供給業者も、ホームセンター、工務店、リフォーム店、エクステリア店、造園店、通信販売など多岐にわたり、価格体系や構造、使用木材も大幅に異なり基準もありません。そのため、高いから良いものが出来ると言い切れないのが実状です。お客様も、樹種によって価格も耐久性も大幅に異なる、などの点を事前にご調査お願いいたします。<参考木材価格>
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価格表にない寸法や形状の価格は
キット品ではないので、どのようなサイズ、形状もお作りします。価格表は便宜上90cm単位で表示していますが、中間サイズでも問題ありません。通常の四角形であれば、ほぼ面積に比例しますので、一番近い表示価格から面積比例で求めて下さい。
L型などの形状の場合は、概略の寸法形状をメールやお電話でご連絡いただければ、概算お見積りを1〜2日以内にお返事します。その後の勧誘のご連絡などは差し上げませんので、ご安心してお問合せ下さい。
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マンションのベランダにも製作、施工できますか
4cmの厚みの床板を使いますので、根太を含めると最低でも8cmくらいの高さになります。ベランダ面から出入り口のガラス窓(掃出窓)の敷居の下まで8cm以上あれば可能です。価格は、柱などが要らないため標準価格(フェンスなし)より2割くらい安くなります。
仕上がりは施工例20をご参照ください。
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ウェスタンレッドシダーは柔らかく磨耗に弱いのでありませんか
ウェスタンレッドシダーは針葉樹(ソフトウッド)のなかでも一番柔らかい木材のひとつです。ハイヒールで歩くとかかと部分がくぼみ、犬が走ると爪跡が少し残るくらいです。通常のフローリングよりずっと柔らかい感触です。
通常のご家庭でのご使用では、目だって磨耗することはありません。五年も使いこむと階段部分の先端が多少丸くなるくらいです。傷はだんだん増えてきますが、屋外のウッドデッキは多少の傷は気になりませんし、再塗装すると目立たなくなります。
むしろ、柔らかいため優しく温かい感触で、ウッドデッキに最適の材料です。室内の堅いフローリングで長く素足でいると足裏が疲れてきますが、レッドシダーの床はサンダル履きではもったいないほど、足裏に快適です。
公共施設などの重歩行用(毎日大勢の人がいろいろな履物で歩く場合など)以外は、柔らかさは長所であり、欠点ではありません。
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人工木と天然木はどちらが良いですか
人工木(合成木材)とはペットボトルなどの廃プラスチックと廃木材を粉末にして半々くらいに混ぜて合成したものです。遠目には木、近目にはプラスチックに近く、触った感触もプラスチックに近い感じです。1年経っても色もあせず、材料のひび、曲がりも出ず、いつまでも新品とあまり変わらずにすっきりと見えます。市場に出だしてまだ5年くらいですが、おそらくぶつけて壊さなければ半永久的に持つのではないかと思います。遠目ではいつまでもきれいので、外観重視の方には向いていると思います。
一方、住宅がプラスチックやアルミなどの無機物の複合体となり、むくの木はごく一部の高級内装材のみで、木造住宅でも木材に触れることがあまりなくなってしまいました。暖かい木の質感への回帰がウッドデッキの原点の一つと思います。その意味では人工木は不適です。屋外の空気に触れるという機能面は果たしますが、木の雰囲気は出せず、無機感触の屋外への延長になります。
木製(ウェスタンレッドシダー)の場合、雨や紫外線にさらされ、一年くらいで塗装もくすみ、細かいヒビなども入り、大分なじんだ雰囲気になってきます。古びた雰囲気はお好きな方もたくさんいらっしゃいますが、寿命も考え、年に一度くらいの塗装が必要で、半日〜一日の軽作業と5千円〜1万円ほどの費用(塗料代など)が必要になります。DIY好きな方は、塗装が年間行事で楽しいと言われる方もいらっしゃいますが、嫌いな方は思い切るまでが大変だと思います。木を屋外で使う以上、年に1日くらいは手入れするという方には典型的木製ウッドデッキの仕上がりのウェスタンレッドシダー製がお勧めです。
その中間がウリン(木製)です。木製ですので、一年くらいで色あせ銀白色になり、細かいヒビなども入り、古びてはきますが、硬い木で水の浸透が少なく無手入れ、無塗装で半永久的に持ちます(頑丈ですので人工木以上に持つと思います)。質感が少し硬い(フローリングくらい)ことが欠点です。手入れは苦手ですが木の感触をという方にお勧めです。
以上、長所、欠点をご検討のうえ、ご自分に最適のものをお選び下さい。弊社では毎日使うものなので、木の感触に優れたウェスタンレッドシダー製をまずお勧めし、手入れの苦手な方にはウリンをお勧めしております。人工木は内部が空洞で施工方法が木製と大きく異なるため、弊社では取り扱っておりません。
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